厚生労働省から、「今月30日より、無期転換ルールの周知や無期転換制度の導入促進に関する情報発信を行う『有期契約労働者の無期転換ポータルサイト』をリニューアルします」というお知らせがありました。
〔確認〕無期転換ルール……平成25年4月1日以降に開始する有期労働契約が、同一の使用者との間で反復更新されて通算5年を超えた場合、有期契約労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換されるルールのことです。
このルールに基づく本格的な無期転換申込権の発生が見込まれるのは、平成30年4月からです。そのときまで、残り9か月ほどになりました(本年6月30日時点)。
このポータルサイトは、昨年の8月に開設されたもので、厚生労働省の支援策に関する情報発信を行うものです。これまでに、無期転換ルールの概要や、無期転換制度について先進的な取組を行っている企業の事例紹介、無期転換後の受け皿の1つとなる「多様な正社員(勤務地や労働時間、職務などの労働条件に制約を設けた正社員)」の導入の際に参考となるモデル就業規則などが掲載されています。
今回のリニューアルでは、無期転換ルールについて多く寄せられている質問をQ&A形式にまとめて新たに掲載するほか、現在、有期労働契約で働いている方にも分かりやすく使いやすいホームページとなるよう、情報の整理・追加などを行うということです。
リニューアルの案内については、こちらをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000169472.html
トラックドライバーの倉庫での待機時間の記録義務付け 7月1日から施行
トラックドライバーの業務の実態を把握し、長時間労働等の改善を図るため、荷主の都合により待機した場合、待機場所、到着・出発や荷積み・荷卸しの時間等を乗務記録の記載対象として追加する「貨物自動車運送事業輸送安全規則の一部を改正する省令」が、本年7月1日から施行されます。
以前にもお伝えしましたが、これは、トラックドライバーの長時間労働を改善するため、荷主の倉庫での荷積みや荷降ろしなどにかかった待機時間を、乗務記録に残すように運送会社に義務付けるものです。
この改正の対象となる車両は、車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上の車両となっています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000128.html