日本年金機構は、適用拡大に伴い被保険者となった短時間労働者の取り扱いを追加する必要があることから、標準報酬月額の定時決定に関する情報の更新を行っています。「算定基礎届の記入・提出ガイドブック」についても、改正内容を踏まえた平成29年度版に更新されました。
これによりますと、算定基礎届の所定の欄に、短時間労働者(4分の3未満)については「短時間又は短」、短時間就労者(4分の3以上だが、正規の社員より短時間の労働条件で勤務する人)については「パート」と記入することとされています。
〔確認〕通常、算定期間である4月~6月の各月のうちに、報酬支払基礎日数が17日未満の月があるときは、その月を除いて算定することになりますが、適用拡大に伴い被保険者となった短時間労働者については、17日ではなく「11日」で判断することとされています。また、短時間就労者について、17日ではなく「15日など」で判断する取り扱いも継続されます。
このように、報酬支払基礎日数の要件には3つのパターンがあるので、それを区別するために、上記のような記入が必要となりました。
ガイドブックには、短時間労働者・短時間就労者の取り扱いのほか、賞与が4回以上支給された場合の取り扱いなど、算定基礎届に関するポイントが記載されています。
定時決定の時期が近づいてきました(例年7月1日~同月10日)ので、是非ご確認ください。
算定基礎届の記入・提出ガイドブック(平成29年度)
http://www.nenkin.go.jp/service/kounen/kenpo-todoke/hoshu/20141225.files/santeiguideH29.pdf
労働保険料の年度更新に関するリーフレットを公表(厚労省)
平成29年度の年度更新の時期が近づいています(6月1日から7月10日までの間に、申告・納付)。
厚生労働省は、「事業主の皆様へ」などとして、平成29年度の労働保険年度更新申告書の書き方のリールレットを公表しました。
事業の種類などに応じて、4種類のリーフレットが用意されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/hoken/gyousei/index.html
厚労省 平成28年の労働災害発生状況を公表、死者数は過去最少
厚生労働省は19日、「平成28年の労働災害発生状況」を公表しました。
概況は次のとおりです。
・死傷者数 117,910 人 (前年同期比 +1,599 人、1.4%増加)
・死亡者数 928 人 ( 同 △44 人、4.5%減少)
業種別にみると、死傷災害・死亡災害ともに、製造業と建設業で多く生じていますが、建設業では、いずれの災害の発生も減少傾向にあります。
なお、死傷災害については、第三次産業でも、死傷者数が54,280人と、前年同期比で3.8%増加しています。厚生労働省では、「店舗や施設に安全衛生担当者がいないなど体制が脆弱」であるとして、本社への指導や啓発活動を強化しているところです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei11/rousai-hassei/dl/16_kakutei.pdf