印刷会社の元従業員らが相次いで胆管がんを発症した問題で、厚生労働省は、大阪の印刷会社・SANYO-CYP(サンヨーシーワイピー)元従業員の労災申請を認定する方針を固めました。
この問題は、印刷会社で働いていた(主にインクの洗浄作業などにかかわっていた)従業員が、相次いで胆管がんを発症したことが明らかになったものです。今回、厚生労働省が労災認定の方針を固めた背景として、高齢者に多いとされる胆管がんを、印刷会社で同じ作業にかかわる多くの従業員が発症していることに着目していることがあげられます。この事実を踏まえ、厚生労働省は仕事と発症の関係があると判断しています。
厚生労働省は、3月中旬に検討会を開き、こうした方針を正式に決定することとしており、労働基準監督署が順次認定することになっています。
中小企業退職金共済 累積赤字200億円に縮小 厚生労働省の労働政策審議会は18日、昨年3月末1740億円あった累積赤字が円安株高の影響で1月末時点で200億円に縮小したことを明らかにしました。
厚生労働省は、財政再建のために、予定運用利回りを現在の1%から0.7%に引き下げることと、運用益がでた場合に加入者に支給している「付加退職金」の支給停止の2つを提案しました。
ただし、運用改善を受けて、運用利回りを1%で据え置くべきとの意見が大勢を占めました。また付加退職金については累積赤字が解消するまで停止することについては容認することでほぼ一致しました。労働政策審議会は今回の議論を踏まえ、3月11日に結論を出す予定です。
毎月勤労統計 平成24年分 厚生労働省は、平成24年分の毎月勤労統計の調査を発表しました。
賃 金
平均月間現金給与総額は、前年比0.7%減の314,127円となりました。賞与などの特別に支払われた給与は3.3%減の52,542円となりました。
労働時間
平均月間総実労働時間は、前年比0.5%増の147.1時間と、2年ぶりの増加となりました。総実労働時間のうち所定内労働時間は0.5%増の136.7時間、所定外労働時間は0.6%増の10.4時間となりました。
雇 用
常用雇用は、前年同月比0.7%増と9年連続の増加となりました。このうち、一般労働者は0.1%減、パートタイム労働者は2.4%増となりました。