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2012/06/29 求職者支援制度での就職率、70%―厚生労働省

 非正規労働者など失業手当を受けられない求職者が生活費を受給しながら無料で職業訓練を受けられる「求職者支援制度」を受講した人の就職率は、2011年10月の制度開始から2012年1月末で70%前後だったことが2012年6月28日、厚生労働省のまとめでわかりました。
 
基礎的能力のみを習得する基礎コースが69.7%で、実践的能力も含め習得する実践コースは71.8%です。厚労省は当初目標を基礎コースで60%、実践的能力で70%としており、いずれも目標を上回りました。就職先にはアルバイトなどの短期雇用も含まれているため、安定した長期雇用に結びついているかどうかは不明です。
 
一方、利用者数は制度開始から今年3月末で5万800人と、当初予定の15万人を大きく下回りました。求職者支援制度は働ける世代が生活保護を受給する前の「安全網」となる役割を期待されているが、活用上の課題も明らかになりました。
 
利用者を年齢別にみると、25~29歳が最も多く15.7%で、35~39歳(14.7%)、30~34歳(14.5%)と続いています。訓練施設で開設された講座を分野別にみると、基礎コースが27.4%で、介護(18.8%)、営業・販売・事務(15.2%)、情報通信(10.6%)が上位を占めました。



アスベスト健康手帳を港湾労働者が集団申請―兵庫労働局

  2012年6月28日、アスベスト(石綿)による健康被害を心配する神戸港の元労働者12人が無料で健康診断を受診できる「石綿健康管理手帳」の交付を兵庫労働局に集団申請しました。
 
石綿健康管理手帳は、石綿にさらされる作業の従事経験者らに交付され、年2回、指定の医療機関で診断を受診することができます。兵庫労働局によると、兵庫県内では約3千人に交付され、昨年より約500人増加しています。
 
12人は「アスベスト被害対策兵庫センター」(事務局・兵庫労連)を通じ申請しました。このうち西宮市や明石市などに住む6人が兵庫労働局を訪れました。いずれも石綿が大量に輸入された神戸港で、輸入貨物の数量の点検業務に従事していたということです。
 
相談の希望は、アスベスト被害対策兵庫センター専用ダイヤルTEL050-3386-9188までご連絡して下さい。

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