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2013/10/30 大手企業中心にベア実施

29日の決算会見で大手企業の経営者から、基本給を上げるベースアップ(ベア)を前向きに検討する発言が相次ぎ、業績回復を前提とするものの、大手企業を中心にベア実施の空気が広がっています。

 三菱自動車や、コマツ、日立製作所、川崎重工業などの企業が、相次いでベア実施を検討する考えを表明し、前向きな姿勢を見せました。経営者が春闘で労働組合側が要求する前にベアの検討に言及するのは極めて異例で、政府の賃上げ要請に応じた形です。

 一方で、現状デフレ経済の下では、業績が改善した場合、賞与の引き上げで応える企業が大半で、ベアは残業代など諸手当にも反映され、会社側の恒久的な負担が大きくなるため、実施に慎重な企業も依然として少なくないと見られています。 


大卒就職者の離職率 約3割が3年以内で離職 厚生労働省は29日、2010年3月に大学を卒業して就職した人のうち、3年以内に仕事を辞めた人の割合は、前年同期比2.2ポイント増の31%だったと発表しました。

 同省では、高校や大学などを卒業し新卒採用された若者の離職率を調べており、2010年に就職した若者のうち3年以内に辞めたのは、大学を卒業した人で31%、高校卒業で約39%、中学卒業で約62%に上るとしています。就職したのは前年同期より6万人以上少ない36万5500人で、うち11万3390人が3年以内に離職しました。

 大学卒業の若者の離職率を業種別に見ますと、最も高いのは宿泊業・飲食サービス業で、51%と去年の調査を2.5ポイント上回っており、次いで、教育・学習支援業が48.9%、生活関連サービス業・娯楽業が45.4%となっています。一方、離職率が最も低かったのは、電気やガスなどのライフライン産業で8.8%、次いで鉱業・採石業などで13.6%、製造業が17.6%となっています。

同省は、新人を定着させる体制が弱い産業があるとして、なぜ離職率が高いのか、業種ごとの分析を進めるとしています。

詳しくはこちら(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/12.html

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