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2012/07/30 未成年の男性自殺:上司パワハラが原因 労災認定

 福井市の会社員の少年(当時19歳)が自殺したのは勤務先の上司のいじめなどが原因だったとして、福井労働基準監督署が労災認定していたことが27日、分かりました。厚生労働省によると、2006年度以降で未成年者の労災自殺が認定されたのは、全国で2010年度の1件のみ。

 

弁護士によると、少年は2010年4月、福井市の消防機器販売「暁産業」に入社。消防設備の保守点検業務を担当したが、同年12月に首をつって自殺したといいます。上司から指導内容を書き写すように言われていた手帳には「死んでしまえばいい、もう直らないならこの世から消えてしまえ」「自分は見ているだけ? そんなやつ辞めろ、死ね」などと書かれてました。ノートに残した遺書には、男性上司の名前を挙げて「大嫌い」などと記されていた。遺族は2011年9月に労災認定を申請。労基署は「嫌がらせ、いじめ」などに該当すると判断、家族への聞き取りから自殺直前に精神障害を発症していたと認定したといいます。

 

少年の父親は弁護士を通じて「(消防関係で)人の命を守る会社が亡くなった人の命をどう考えているのか。抜本的に社内改善してほしい」とコメント。暁産業の荒木伸男社長は、労基署から認定結果を聞かされていないとしたうえで「指導は社員教育で、いじめの認識はない」と話しています。

 

業務改善プログラムをキチンと運用しないと、お互いが不幸になります。業務改善は何故必要か、目的趣旨を明確に伝えた上で、自ら改善案を宣言してもらい、会社がそれを支援する、という形を取らなければ、成果は上がりません。決めらた期間内で成果が出なければ再度、改善方法を練り直す、本人だけの問題とせず、直属上司の指導方法に誤りがなかったを検証しながら進めていく事が肝要です。

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