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2012/07/12 協会けんぽ、11年度は2586億円の黒字

  中小企業の会社員が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は2012年7月9日、2011年度の決算を発表しました。保険料などの収入から医療費などの支出を差し引いた収支は、2586億円の黒字でした。黒字は2年連続で、09年度に3179億円あった累積損失は解消しました。剰余金は1947億円となりましたが、法律上必要な6000億円弱には届かず、財政基盤はなお弱いままです。

協会けんぽは09年度に8.2%だった保険料率を10年度から毎年、段階的に引き上げており、12年度は10%となっています。11年度も料率アップにより収入が前年度比3%増の8兆577億円。一方、支出は医療費の支払いと高齢者医療制度への拠出金が増え、3%増の7兆7992億円でした。

同日記者会見した小林剛理事長は11年度決算について「黒字を確保したといっても、医療費の増加は今後も見込まれる」と述べ、協会けんぽの財政改善のために13年度に国庫補助金の増額を政府に求める考えを明らかにしました。


アデコ、休職社員の復帰支援 複数医師で見極め

人材派遣大手のアデコ(東京・港)は、鬱病などで休職する社員の復職支援を始めます。精神科医と連携し、休職者に復職へ向けたプログラムを提供するほか、複数の医師が復職の時期を慎重に見極める体制にするということです。メンタル面で体調を崩した後、職場への復帰が遅れる社員が増えていることに対応していきます。

メンタルヘルス管理のMD・ネット(東京・港)と提携し、企業向けに提供していく予定です。これまで休職する社員を抱える企業は、その社員が通う病院での診断結果を元に、復帰のタイミングを判断してきました。アデコの仕組みでは、MD・ネットに所属する精神科医も加わり、複数の医師が社員を診断します。

アデコは職場の環境を調査して、復職に向けたプログラムをつくっていきます。MD・ネットの施設でOA機器の操作や業務資料の作成、プレゼンテーションの練習などを実施し、復職へ向けた訓練を行っていくとしています。

 

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