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2012/05/10 全国の国民年金基金、9割近くに天下り

 全国72の国民年金基金のうち全体の88%に当たる63基金で、今年3月時点、厚生労働省や旧社会保険庁のOB159人が役職員として天下っていることが9日、同省の調査でわかりました。

国民年金基金などに対して同省は2010年9月、役職員は公募で選ぶよう要請していましたが、同省は改善されていないとして、改めて公募の徹底を求めました。

同省によると、国民年金基金に天下っていた同省や旧社保庁のOBの内訳は、役員が前回調査の09年5月に比べ1人増の103人、職員が同8人減の56人。天下りを受け入れた国民年金基金は1減の63基金でした。10年9月に公募を要請して以降、役員の交代があった国民年金基金は17ありましたが、公募は1基金でしか実施されなかったとのことです。

どこまで、食いつぶす気でしょうか。実態が明らかにされる度、私の血圧が上がります。


上場企業に新会計基準:年金積み立て不足、14年3月期から負債に計上
年金の積み立て不足を貸借対照表(バランスシート)に全額反映させる上場企業の新しい会計基準が、2014年3月期の連結決算から適用される見通しとなりました。

現在の会計基準では年金の積み立て不足は10年程度の期間で毎年分割して費用に計上し、総額は決算書外の注記による開示にとどめていますが、新基準では従来と同様の毎年の費用処理に加え、不足を全額負債に計上することになるとのことです。

このため多額の積み立て不足を抱える企業の中には自己資本比率が低下するところもあります。なかには自己資本比率が5ポイントを超えて低下するところもみられます。新基準を機に、運用や給付の見直しなど年金財政の健全化に動く企業も出てきそうです。企業会計基準委員会(ASBJ)が10日にも議決し、早ければ今月中にも会計基準として成立する予定です。賞味財産を見る為には、当然のことですね。

 

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